BACK
長歌 五・七調を反復して連ねて、最後を七七でくくる事が多い。
普通はその後に、反歌を伴う。
万葉集に多く見られ、平安時代以降、衰退した。
ながうた　とも言う。
短歌 長歌に対して、五・七・五・七・七の五句体の歌。
万葉集初期に成立した形。
古今を通して、一般に和歌といえば、短歌をさす事が多い。
みじかうた　とも言う。
旋頭歌（せどうか） 五・七・七　五・七・七　と反歌を反復した六句体。
民謡的な謡いものが多い。
万葉集などにも見られる。
反歌（はんか） 長歌の後によみ添える短歌。旋頭歌の場合もある。
長歌の意を反復・補足し、または要約するもの。
一首〜数首でさまざま。
かえしうた　とも言う。
連歌（れんが） 一方がまず短歌の上句にあたる五・七・五の長句を詠み、
他方が下句にあたる七・七の短句を詠むという、唱和の形態。
万葉の頃にはこのような短連歌が多くおこなわれた。
院政の頃から、数人、或いは単独で長々と連ねる長連歌が流行った。
長連歌は、第一句を「発句」、次句を「脇」、
第三句を「第三」、最終句を「挙句」という。
句数により様々な形式がある。
百句から成る百韻という形式が基準になるが、
百句を通じて意味を一貫させるのではなく、
繋がる二句の間の掛け合いや、全体の変化を楽しむ。
俳句 五・七・五の十七音を定型とする。
連歌の発句の形式を継承している。
季語・切り字をよみ込む。
「春・夏・秋・冬」など、直接季節を表わす言葉を使わずに
季節を詠える方が高尚とされる。
明治時代に正岡子規以後広まった呼称であるが、
江戸時代以前の俳諧の発句を含めて呼ぶこともある。
定型・季題を否定する一派もある。
俳諧の連歌 室町時代から盛んになった卑近・滑稽を旨とする連歌。
江戸時代になって芭蕉・貞門・談林などの諸流が起こった。
後には　俳諧　とのみいった。
狂歌 しゃれやユーモア、滑稽を詠んだ短歌。
平安から詠われ、特に江戸時代流行・俗語を用いた。
川柳 俳句と同じ五・七・五の形をとる。
江戸時代から隆盛。
季題・切れ字などの制約がなく、
多くは口語を用い、人情・風俗などを詠う。
簡潔・滑稽・機知・風刺が特色。
狂句 おどけた滑稽な句。
川柳を知的遊戯にしたもの。